多汗症の薬、どういうものがあるの?
多汗症にはうつ病や風邪のように、薬があります(漢方薬ではありません)ただ、どの薬も、多汗症を直接治すものではなく、
原因とされている神経の異常、内臓の不振といったものに対処するためのものです。
どういうものがあるのでしょうか?
見てみましょう。
・抗不安薬
(商品名:リーゼ・デパス・コレミナール・ワイパックス・コンスタン・ソラナックス・レキソタン・セニラン・セルシン・ホリゾンなど)
これは、精神的な問題で、多汗症が発症してしたと思われる人に
処方される薬です。
・神経遮断薬
(商品名:プロ バンサイン)
これは、交感神経の問題で、多汗症になったと思われる人に
処方される薬です。
・自律神経調整薬
(抗不安薬と同じ)
これも、交感神経に問題があると診断された人に処方される薬です。
人によっては、これらの薬をどれか一つだけで汗が止まることもあり、
ある人は、3つ服用することによってピタリと止まった、という事例があるようです。
(証拠がみつからないので、真偽の確認ができないのですが…)
さて、ここまでお読みくださった人で、
「やったー、こういう薬があるんだね!さっそく病院に行って処方してもらおう!」
って思った人、いませんか?
こんな事実を読者さんはご存知ですか?
薬で多汗症の症状が治った・和らいだ人の薬物地獄
「薬物地獄って、なんだよ!?」って思った人は少なくないはず。もしこの言葉で、不快な思いをしてしまった方がいましたらごめんなさい。
でも、事実なんですね。
神経や内臓、精神的な理由で多汗症になった人は、ほぼ毎回
薬に頼らなくてはいけなくなります。
なぜなら、薬を服用することは、
神経や内臓、精神的な問題を解決するのではなく、
一時的に神経の異常や内臓の具合の悪さなどを緩和しているに過ぎないのです。
緩和しているうちに問題が解決すればいいのですが、
風邪薬の真実と一緒で、実は問題解決から遠ざけてしまいます。
それは、薬では根本的な解決ができないからです。
いわば、頭痛薬のようなもので、薬が効いている間は
多汗症が治ったように感じたり、緩和されたり感じます。
でも、薬の効き目が切れたら?
頭痛が再発するように、また発汗量に悩まされます。
ですから、薬を服用して多汗症に対処したい人は、
根本的に原因を解消できないかぎり、一生、薬から離れられないのです。
そして、体は同じ刺激に対して、慣れてきます。
つまり、だんだんと薬を服用する量が増えていくということです。
それは、薬を服用しても多汗症は治せない、治らない という
事実を表しています。